優れたサイトとは、ズバリ!
「ユーザーにとって価値ある情報を迷いなく届けるサイト」
訪問者が求めている情報をきちんと用意し、そこにスムーズにたどり着けるよう導線を設計する。
この「情報の質」と「導線のわかりやすさ」の2つが揃ったサイトを持つ企業は、間違いなく信頼され、選ばれます。
【実例1】相続専門の税理士事務所に学ぶ
想像してください。
突然、あなたの父親が亡くなったら――悲しみの中、何をどうすればいいのか戸惑うはずです。
そんな時、関西のある相続専門の税理士事務所のサイトを見ると・・・
・まず何をすればいいか
・手続きはどんな流れか
・必要な書類は何か
…開いてすぐに望むことが書かれてるんです。
それもすべてが順を追って丁寧に書かれている。
「この通りにすれば自分で進められる」
「これ見れば税理士に頼む必要ないな」
なんて思わせてくれます。
でも同時に「これは自力じゃ大変だな」ということがわかる。
だからこそ「じゃあ、この事務所に頼もう」と自然に思えるわけです。
「選ばれる理由」や「実績紹介」などのコンテンツは、ユーザーにとっては優先度が低い。
本当に大切なのは、「今、自分が困っていることへの答え」がそこにあるかどうかです。
【実例2】オリバーピープルズに学ぶ
私が愛用しているアイウェアブランド「オリバーピープルズ」のサイトも、まさにユーザー目線。
トップページに最初にくるのが「メガネ」か「サングラス」のカテゴリー選択のみ。
その先はひたすら商品ページへの導線です。
ブランドの紹介?
フッターの片隅にひっそりと存在するだけ。しかも英語。
なぜか?
理由はシンプル!「このブランドのサイトに来る人は、すでにブランドを知っているから」
訪問者が見たいのは商品。
「ブランドについて」はいまさらなんです。
それが分かっているからこその構成なんです。
ちなみにコチラがそのサイト。
オリーバーピープルズ
「伝えたい」ではなく「知りたい」を
ボランティアや非営利団体を除けば、企業サイトの目的は一つ。
“選ばれて売上につなげること”です。
競合がひしめく中で、自社を選んでもらうにはどうすればいいか?
答えは明白、ユーザー目線でつくること。
カッコいいデザインも大事かもしれません。
でも、優先すべきは「ユーザーにとって有益かどうか」です。
この考えは、多くの人が“頭では”理解しています。
しかし、いざ自社サイトをつくるとなると、途端に「伝えたいこと」で埋め尽くしてしまう。
最後に
あなたが「どうしても伝えたいこと」があるなら、それはブログやコラムで発信すればいい。
メインサイトの役割はただ一つ、
“ユーザーの知りたいこと”に最短で応えること。