~聞く努力をするので、伝える努力もお願いします~
ときどき、こんなことを言われます。
「とりあえず作ってよ」
「まずはベースだけでもいいから」
これ、けっこう困るんです。
なぜって?
そりゃそうですよ、ボタン1つで出来るものじゃなんですから。
例えるなら…
考えてみてください。
街角で似顔絵を描いている人に、こう言いますか?
「とりあえず描いてもらえます?」
「完成見てから考えるんで」
言いませんよね?(たぶん)
その絵にどれだけ時間と労力がかかっているか、わかってるから。
さらに完成してから
「やっぱ気に入らないからナシで」
これはもう事件です。
描いた人はちゃんと料金を請求します、当然です。
だって描いたんですから。
また「もうちょっと優しく見えるように」「背景に彼女も追加して」なんてお願いの場合、
それは “修正” じゃなくて”再制作” もしくは “新作”です。
料金は2枚分になりますよ。
ホームページも作品
ホームページ制作も、まったく同じ
ホームページも “作品” なんです。
完成してからの「やっぱ違った」は “別の作品をまた1つ作る” ってこと。
もちろん、当社は修正にもきちんと対応します。
内容の追加・微調整・レイアウトの手直し、ぜんぶ想定内です。
でも、「方向性ごと変えてください」となると、それはもう別サイト。
当然、制作費も別にかかります。
無制限修正OK? 本当に?
たまに見かけますよね。
「修正無制限!」
「2回まで無料修正!」
これ、じつはちゃんとカラクリがあります。
・月額の保守費で後から回収する仕組み
つまり「無料じゃない」んです。
むしろ「修正ありき」でしか成り立たないビジネスモデルかもしれません。
全開ヒアリング
だから私は、最初のヒアリングに全力を注ぎます。
「伝えてもらえたら、きっといいものができる」――そう信じているからです。
もし可能なら、以下のような情報があると助かります
好きな配色、フォント、雰囲気など
絶対に入れたい項目・機能
ざっくりでもいいんです。「こんな感じ!」があるだけで、制作の精度がぐっと上がります。
中には「全部おまかせ、センス信じてます!」という神のような依頼者もいらっしゃいます。
正直、そう言われると気合い入ります。気づいたら、予算以上に頑張り過ぎたなんて(笑)
でも、そこにも落とし穴が。
その「イイ感じ」は私の感覚であって、依頼者に共感してもらえるとは限らない。
幸いなことに「お任せコース」でダメ出しをもらったことはありません。
でもやっぱり、伝えてほしいんです。
互いのリスク回避と時間短縮のためにも。
伝える努力をしてください
私は、毎回本気で聞いています。
「こういう感じかな?」「こっちの方が好みかも?」と。
言葉の裏まで丁寧に汲み取って、想像して、形にしていきます。
それでも、4件に1件は「イメージと違う…」という結果になります。
やはり、言葉にしきれなかったニュアンスや、頭の中にしかない“イメージ”が壁になってしまう。
だからこそ――
伝える努力、お願いします!
「なんとなく」「それっぽく」「うまくやって」で完成したサイトに、心から納得するのは難しいんです。
ホームページは、あなたのビジネスの顔。
あなたの想いを、世界に届けるための最前線です。
私たちも、心を込めて、誠実に、情熱をもって作ります。
だからこそ、お互いの歩み寄りがなにより大切なんです。
「とりあえず」では、いいものはできません。
でも「ちゃんと伝えてくれたら」必ず “いいもの” になります。
もちろんこれは、私に限らず他のHP制作会社でも同じです。