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企業のSNS運営について


企業がSNSを始める理由はさまざまですが、突き詰めると目的は「売上を上げたい」につきます。
そのためには「まずは認知」とよく言われます。

では、どうすればSNS上で認知を増やせばいいのでしょうか?
どうすれば売上につなげることができるのでしょうか?
それには2つの方法があります。

まず1つは王道
投稿によりフォロワー増やし、商品・サービスを購入してもらう。

そしてもう1つは邪道
投稿は最低限にとどめ、あとはひたすら広告。
SNSを宣伝のみで利用する方法です。

王道と邪道のどちらを選ぶかは自由です。
でも、SNSに不向きな職種の場合は、潔く邪道に振り切るのも一つの戦略です。

SNSに向き・不向きの職種

 美容・飲食・アパレル 👉 見映えがイイ(映える)=相性◎
 建設・士業・製造業 👉 フォロワーが増えづらい=集客は不向きX

「欲求を満たすもの」「趣味・娯楽的なもの」
こういったたプラス的要素がSNSに向いています。

逆に向いてないのは、マイナス要素につながる業種。
例えば、葬儀屋や相続専門の士業。
「死」という最大の不幸と直結するわけですから・・・。

ただし、不向きだからと言って「無理」というわけではない。
やり方次第ではフォロワー数をのばすことができます。
その件に関しては後ほど。

では、ここからは正攻法(王道)の運営について説明していきます。

SNSのカスタマージャーニー

SNS営業をするには、ユーザーがたどる “流れ” を理解する必要があります。
これを「カスタマージャーニー」と呼びます。

 ① 認知 まずは知ってもらう
 ② 関心 興味を持ってもらい、フォローされる
 ③ 信頼 共感され、フォロワーからファンになる
 ④ 行動 製品・サービスを購入
 ⑤ 支援 ファンが自主的に紹介・拡散

認知から行動(購入)へとつなげる流れを設計することが重要なわけです。
では、認知後にどうすればフォローされるのでしょうか?

フォローされる理由

SNSで「フォローしたくなる理由」は、実はこの5パターンに集約されます。

 ① 共感できる 「この人、わかってる〜!」ってなるやつ
 ② 実用性がある(お役立ち情報) 「保存しとこ!」ってなるやつ
 ③ プレゼント・キャンペーン 「フォローして応募しなきゃ!」ってなるやつ
 ④ 推し活 「この人の投稿だけは通知ON」ってなるやつ
 ⑤ 友人・知人 「一応、リア友だし…」ってなるやつ

企業アカウントで行うべきは②の「役立つ情報の発信」
③のキャンペーンは一時的なもので、リスクもあるのでオススメしません。

一度キャンペーンをすると、キャンペーンのときにしか購入しない人が増える。
その結果、仕事量は増えるのに、利益は落ちる。
ケンタッキーがこの失敗をしています。

フォローされる内容

ユーザーにとって有益な情報を公開すれば必ずフォローされます。
「じゃあどんな情報が有益なのか?」
それは私にもわかりません。

なぜなら、職種ごとに “刺さるノウハウ” は違うから。
エステのプロにしか分からないツボがある
職人にしか分からない神ワザがある
だから私はこう言います

ノウハウをさらけ出せ!

実は私、SNSコンサルもしたことがあります。
依頼主は、バイクパーツの製造・販売をしてる会社。
インスタはじめて、1年でフォロワー数は1,500人という状況でした。
それが、私のアドバイスの実行でなんと2万人に!
その期間は半年なので、実質は6カ月で18,500人増。

なお、私のアドバイスはたった3つ

1. ノウハウを公開する
 2. 自社製品を宣伝しない
 3. 毎日投稿する

ひたすら、バイクに関する“超マニアック”な情報を発信し続けただけ。
製品の宣伝? 一切なし。
するとどうなるか・・・
「このアカウント、信頼できる。」
そう思われて、気がつけばインスタからHPへの導線は20倍以上に。
遠回りなようで、実はこれが近道なんです。

とはいえ、簡単なことではありません。
この3つが継続できれば必ず成功します。

もし「伸びない」という人がいれば──
それは “ユーザーにとって有益じゃない” というだけの話です。

こちらがコンサルしたアカウント。
複数画像+画像内説明により滞在時間をアップ。
英語でも説明することで海外ファンも獲得。
こういった工夫も大事ですが、やはり決め手は、マニアックな内容!
「ニッチで刺さる」これが秘訣。

ノウハウは公開する時代

今の時代、調べればだいたいのことがわかります。
だったらユーザーが調べる前にこっちからアプローチをしちゃいましょう。

秘密のノウハウで物をつくるのではなく、
ノウハウを公開することで、商品の良さをアピール!
ついでにユーザーの信頼もゲットできます。

発見タブにのせる

認知されるには人の目につかなくていけません。
そのためには “発見タブ” に載るのが手っ取り早い。

では、気になるその方法は…ズバリ!

短期間のうちにフォロワー数の5~8%の「いいね」をゲットする!

この方法、うちの中学3年生の息子も実践しています。
息子は学校から帰るとすぐに投稿をします。
すると、あっという間に多くの「いいね」がもらえます。

中学生が帰宅後、まずやることといったらLINEとインスタのチェック。
だから、そのタイミングで投稿すると友達みんなに見てもらえるわけです。

長男はフォロワー数が360人なので20人ほどから「いいね」をもらえれば、発見タブに上がってきます。
同じハッシュタグでさらに高比率の人がいない限り上がってきます。

インスタのアルゴリズムがこの「短期間でのいいね獲得」を重視しているのかは不明。
でも、長男はほぼ毎回、使っているハッシュタグで一番目立っているので、実際に効果があるのは確か!
また、この方法を利用してSNS代行してる企業もあるようです。

では、王道についてはここまで。
ここからは邪道の方法について

SNSにおける邪道とは

SNSは本来、共通の興味を持つ人同士がつながる「交流の場」です。
また、そのために連絡をとりあう「コミュニケーションツール」です。

その本来の目的に使用せず、宣伝のみに特化させる
それが邪道です。

まずは認知

“知られていない” ということは “存在していない” のと同じである。
デビッド・オグルヴィ

まさにその通り。
SNSでも現実でも、まずは “知ってもらう” ことが全てのスタートライン。

どんなに素晴らしい商品も、
見つけてもらえなければ、存在しないも同然。

もちろん宣伝が多いほど効果は高まります。
ちょっとウザがられても、覚えてもらえれば勝ちなんです。
アンチすらも、実は広告塔です。

宣伝するのは商品・サービス

宣伝活動するにあたり、まずは認識を変える必要があります。

「ファンになる」というアクションは、ついついメーカーやブランドに向けられるものと思われます。
正攻法ならそれでいいです。ファンになってもらい製品を購入してもらいます。

でも邪道は逆!売り込むのはあくまで製品とサービス。
「製品に惚れてもらい、結果として会社を知ってもらう」

企業の世界観?
社長の思い?
ブランドストーリー?

そんなものは一旦、全部横に置いてください。
SNSで主役になるのは商品・サービスそのものです。

伝えるのは1つ!

ブランドをアピールせずに製品だけを紹介。
そこでさらにイチオシの機能を1つだけアピール!
これが最も効果的。

スティーブ・ジョブズが apple に復帰し、最初に発売された「iMac G3」
様々な最新機能があるなか、ジョブズがプローモーションしたのは「カラフルなiMac」という宣伝。それだけ。
“何色を選ぶ?” ――その問いが人々の心をつかんだんです。

SNS広告も同じ。
たくさんある商品の魅力の中から、「これだけは見て!」を一つに絞ること。
それが印象に残る秘訣です。

なお、宣伝は邪道だけのものではありません。
正攻法の企業は「有益情報を投稿で、製品案内は広告のみ」というのもオススメです

オマケ:SNSに不向きな職種の場合

前項で「マイナス要素が強い職種はSNS向きではない」と言いましたが、決して「無理」ではありません。
やり方次第です。
マイナス要素が隠せて、かつ興味深いものがいいですね。

例えば・・・
もしも「ナミヘ〇さんが亡くなったら」っていう漫画、作れたとしましょう。
それを、相続専門の士業アカウントで投稿するんです。
サザ〇さん一家、ナミヘ〇さんが天に召された場合、相続どうなるのか?
想像してみてください。

まず、あの家がどこにあると思います?
そう、世田谷区。
土地だけで50坪以上。
相場は7,500万〜1億2,000万。
そこに、もし別に資産があったら?
逆に借金があったら?
遺言書は? 相続人の数は?
あの平和そうな家に、ドロドロ相続バトルが勃発するかもしれません。

…面白くないですか?
少なくとも私はめちゃくちゃ興味あります。
もちろん著作権の壁があるんで、ナミヘ〇さんを使うのは無理ですが(笑)

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