かっこよさより「らしさ」
見た目と中身のズレは離脱の原因に
ホームページ制作のご相談で、よくこう言われます。
「高級感があるデザインがいいです」
「とにかく“今風”でオシャレにしたいんですよ!」
カッコよくしたい気持ちはわかります。
でも、それ……誰のためか考えてますか?
ナルシストサイトになってませんか?
あなたのサイトにカッコ良さは必要ですか?
自己満足なんてことはないでか?
お客さんが共感しなければ——
見た目がどんなに立派でも「違和感」でサヨナラされてしまいます。
中にはこんな失敗例があります
事例1:高級感あふれる格安お弁当屋さん
500円〜の日替わり弁当を売っているのに、サイトは黒を基調に金色のロゴ、謎の英語スローガン入り。
料理写真はなぜかシェフ帽をかぶった人がフランベしている。
お客さんの心の声:

え、高くない? レストランのお弁当なの?

「居高そう! 絶対1,500円くらいするよね!?
本来のターゲット(主婦やサラリーマン)に「高そう」と敬遠され、逆効果。
かといって高級志向派からの注文があるわけでもなく残念なことに・・・
事例2:ラグジュアリーな老人ホーム
年金暮らしの高齢者とその家族を対象にしているのに、ホームページはホテルのような大理石のロビー。
おまけに英語メニュー、スーツ姿のスタッフがキメ顔。
お客さんの心の声:

え、うちの親、こんなとこ入れるの……?

いや、月30万くらいしそう……ムリムリ💦
実際は月10万円台のリーズナブルな施設だったとしても、勝手に “高級施設” 認定されてスルー。
事例3:ポップすぎる高級和食店
実際は一人1万円超の会席料理を出す和食店。
でもサイトのデザインはPOP体、ピンクと水色の配色、キャラクター風ロゴ……。
お客さんの心の声:

え、回転寿司かなんか?

ちょっと特別な日に行く感じじゃないな…
高級志向の客が離脱。安さを期待した人が来て、価格で撃沈。
大事なのはターゲットにあった世界観
ホームページは、見た人がこう思えるかどうかが大切

あ、ここ、私に合ってる!

行ってみたい!
頼んでみたい!

ターゲットが共感できる “雰囲気” を作ることが大事。
じゃあ、具体的にどうするのか?
ターゲットの「日常」に寄り添う
学生なら | 👉 明るく・親しみやすく・スマホで見やすく |
高齢者なら | 👉 文字は大きく・落ち着いたトーン・写真重視 |
富裕層なら | 👉 高級感+誠実さ、見せすぎない気品 |
デザインは “会話の入り口”
Webサイトは、対面でいう「最初のひとこと」。
すべては「誰に届けたいか」によって、変わります。
カッコいい | 清潔感・信頼感 |
かわいい | 親しみ・安心感 |
シンプル | 誠実さ・堅実さ |
高級感 | 品質の高さ・信頼性 |