もし私がIKEAの経営者なら、製品に紙のマニュアルは付けません。
代わりに 自社サイトのブログページ、もしくは YouTube公式チャンネル にマニュアルを掲載します。
同梱するのは、QRコードやURLだけにします。
自社サイトにアップする場合
主なメリットは次の3つです。
② SEO(検索順位)が強化される
③ 企業の信頼性が高まる
購入者はマニュアルを見ながら作業するため、ページの滞在時間が長くなり、直帰率は下がる傾向にあります。
こうしたユーザー行動データの改善により、Googleはそのサイトを「良質なコンテンツ」として高く評価します。
さらに、マニュアル内には「製品名」「型番」「機能名」などのキーワードが自然に多く含まれます。
その結果、製品に関する検索で上位表示されやすくなり、販売促進効果も期待できます。
サポート体制が整ったサイトは、「売って終わりではない」「責任あるメーカー」という印象を与え、
Googleが重視する E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性) の向上にも直結します。
そして、マニュアルページの最後に「関連商品」や「新商品案内」を掲載すれば、
自然な導線で購買にもつながります。
マニュアルを PDFリンクのみで提供するのはNG。
GoogleはPDF内部のテキストを正確に解析できないため、SEO効果が十分に得られません。
必ずテキストで構成しましょう。
YouTubeにアップする場合
こちらのメリットも明確です。
② どの端末からでも快適に視聴できる
③ 再生回数による収益が見込める
自社サーバーよりもYouTubeの方が圧倒的に安定しています。
容量・通信負荷・再生トラブルといった心配がありません。
また、家具の組立動画のような「マニュアル系コンテンツ」の場合。
購入者の7割前後が視聴し、視聴維持率も70%前後と想定されます。
仮に1万個売れた製品が10種類あるとすると、YouTube収益は 3~5万円程度が見込まれます。
金額としては大きくありませんが、これはあくまで副産物的な収益。
本来の目的はあくまで顧客サポートの効率化です。
動画の最後に「関連商品」や「メンテナンス用品」などを紹介すれば、
販売促進の相乗効果も期待できます。
デメリットは?
正直、大きなデメリットはほとんどありません。
強いて挙げるなら、購入者が「わざわざサイトやYouTubeを開く必要がある」という煩わしさ。
あるいは「YouTube広告が鬱陶しい」と感じる人がいるかもしれません。
しかし、今後ペーパーレス化が進む中で、こうしたデジタルマニュアルは主流になっていくでしょう。
まとめ
・デメリットはほぼゼロ。
・企業資産としてコンテンツを積み上げていける。
つまり「マニュアルは付けない」という選択は、有効的なマーケティング戦略になるのです。