SKYPEはなぜZOOMに負けた?

10年前(2016年ごろ)まで、オンライン通話といえばSkypeでした。

家族との通話、オンライン授業、仕事の打ち合わせ。

多くの人がSkypeを使っていました。

当時、Zoomの存在すら知らない人がほとんどでした。

ところが、いつの間にか主役はZoomに。

気づけば、Skypeはサービス終了に。

なぜ逆転したのでしょうか?

結論から言えば

Skypeが生んだ新たな需要にZoomが応えたから。

この「Skype VS Zoom」は、必ずしも「早いもん勝ち」とは限らない、ビジネスの面白い事例でもあります。

そこから「時代の波に乗り続ける」難しさも見えてきます。

目次

早いもん勝ちとは限らない

2003年に登場したSkypeは、インターネット通話のパイオニアでした。

「インターネットで話す」

今では当たり前ですが、はじめに世界に広めたのはSkypeでした。

多くの人が使うようになると、こんな意見が。

「設定がメンドクサイ」

「もっと大人数で使いたい」

「仕事の会議でも使いたい」

Skypeがあったからこそ、生まれた要望ってわけです。

そこへ登場したのがZoom。

後発だからこそ、すでにあるサービスの不満や、新たな需要を見ること ができました。

そう、必ずしも最初に始めた会社が、勝つわけではありません。

先行者が市場を作り、後発者がその市場の「足りないもの」を埋める。

Zoomは、まさにそのパターンだったわけです。

Skypeにできることは、Zoomもできる

Zoomは会議用として登場しましたが、もちろんマンツーマンの通話にも使えます。

つまり、

Skypeでできることは、Zoomでもできる。

そのうえで、

・大人数での会議
・画面共有
・録画
・ブレイクアウトルーム

など、新たな要望に対応できる機能も充実しています。

それだけではありません。

Zoomは「できること」を増やしただけでなく、使いやすさも進化させました。

たとえば、会議への参加。

・基本的に、送られてきたURLをクリックすれば参加できる。

・初めて使う人を会議に招待しやすい。

・相手が誰であろうと、オンライン会議を始めやすい。

そんな「誰でも簡単に参加できる」という使いやすさも、Zoomが広がった理由の一つです。

後発だからこそ、先行サービスの良いところを取り入れ、新たな要望や不満にも応えることができたわけです。

そこへコロナ

2020年、新型コロナによってリモート勤務やオンライン授業が一気に広がりました。

そこで求められたのは、

「マンツーマンの対話サービス」ではなく、「複数人が簡単に集まれるオンライン会議ツール」

でした。

そこにZoomがドンピシャ!

きっと、コロナがなくともZoomは普及したでしょう。

ただ、そのスピードを一気に加速させたのは間違いないでしょう。

一方、Skypeを買収したMicrosoftも、Skypeを進化させるのではなく、Teamsに力を入れるようになります。

戦いは、

Skype vs Zoomではなく、Teams vs Zoomへ。

Skypeは役割を失い、2025年にサービスを終了。

売れてるときこそ

これは中小企業でも同じです。

今の商品が売れている。

今のサービスがお客さんに支持されている。

だからといって、それが5年後も同じとは限りません。

そこで重要になるのは、お客さんの

「もっとこうならいいのに」

に気付くこと。

しかも、できるだけ早く。

なぜなら、要望に反応するのが自社とは限らない から。

成功して市場が大きくなるほど、後発の参入企業が増えてきます。

また、予期せぬ事態によって需要変化が加速する場合もあります。

その変化に、どれだけ早く対応できるかも重要。

誰もコロナなんて予想できません。

Skype側の対応の遅れやMicrosoftの戦略転換も、Zoomとの勝敗を分ける一因になりました。

・お客さんの要望を見逃さない。

・ライバルの動きを見る。

・突然の市場変化に対応する。

売れてるときこそ、次の一手を考え、動く。

SkypeとZoomの交代は、そんな商売の難しさを教えてくれる事例だと思います。

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