ホームページ制作の打ち合わせの際、
「こんなサイトにしたい」
と、参考になる他社サイトを用意してくれる方もいます。
これ、ハッキリ言います。
超ありがたい!
希望するイメージを共有できると、こちらも非常に作りやすい。
完成した際にも、お客さんに納得していただきやすくなります。
ただし!
お客さんの「つくりたいサイト」と、お客さんが「つくるべきサイト」が一致していないことがあります。
ここを間違えると、せっかくホームページをつくっても成果につながらない。
そう、
まず、考えるべきは「サイトの目的」
「どんなサイトにしたいか?」ではなく、
「そのサイトで何をしたいか?」です。
では、具体的にサイトに求める目的にはどんなものがあるかというと…
・会社やブランドを知ってもらいたい
・商品やサービスを売りたい
・問い合わせを増やしたい
・人を採用したい
・会社の信用を高めたい
・店舗への来店や予約につなげたい
・情報を発信して集客につなげたい
・会社や商品のファンを増やしたい
などがあります。
目的がハッキリすれば、WEBサイトに必要な役割もおのずと決まってきます。
目的が決まって、はじめてサイトの種類が決まります。
なお、WEBサイトには、細かく分ければ非常に多くの種類があります。
でも、目的で考えると、代表的なものは次の10種類くらいに整理できます。

① コーポレートサイト
目的:会社を知ってもらう
いわゆる「会社のホームページ」です。
会社概要、事業内容、沿革、代表メッセージ、所在地、実績、お知らせなどを掲載し、
「どんな会社なのか」
を知ってもらうことが大きな役割です。
取引を検討している企業だけでなく、銀行や求職者など、さまざまな人から見られます。
そのため、商品を売ること以上に「この会社なら大丈夫そう」と信用してもらうことが重要になる場合もあります。


② サービスサイト
目的:サービスを売る
特定のサービスについて詳しく紹介し、問い合わせや申し込みにつなげるサイトです。
コーポレートサイトの主役が「会社」なら、サービスサイトの主役は「サービス」。
サービスの特徴、メリット、料金、導入事例、お客様の声など、
「利用すると何がいいのか?」
を詳しく伝えます。
BtoB企業では、会社全体を紹介するコーポレートサイトとは別に、サービスごとのサイトを持つケースも珍しくありません。



③ ブランドサイト
目的:ブランド価値を伝える
「この商品は○○円です」
「こんな機能があります」
と商品を説明するだけではなく、
「このブランドが好き」
と思ってもらうためのサイトです。
ブランドの世界観、ストーリー、考え方、ライフスタイルなどを伝え、共感やファンを増やしていきます。
そのため、文章だけでなく写真や動画、デザインそのものも重要になります。

④ ECサイト(ネットショップ)
目的:商品を販売する
インターネット上で商品を購入できるサイトです。
商品一覧や検索、カート、決済、配送など、購入までの仕組みが必要になります。
メーカー自身が運営するECサイトもあれば、楽天市場やAmazonのように、多くのショップが集まるモール型もあります。
また、
ブランドサイト+ECサイト
のように、ブランドの世界観を伝えながら、そのまま購入できるサイトも増えています。
⑤ オウンドメディア
目的:情報を発信して集客する
役立つ情報を記事として発信し、Googleなどの検索エンジンやSNSから見込み客を集めるサイトです。
いきなり、
「買ってください」
「問い合わせしてください」
と売り込むのではありません。
記事を読んでもらうことで、
「この会社は詳しいな」
「この人なら相談できそう」
と知ってもらい、最終的に商品やサービスへつなげていきます。
ちなみに、このwebstylixのサイトもオウンドメディアとしての役割を持たせています。
⑥ ランディングページ(LP)
目的:成約率を高める
基本的に、一つの商品やサービスを紹介し、
「購入」
「申し込み」
「問い合わせ」
など、一つの行動につなげるためのページです。
一般的なWEBサイトのように、いろいろなページを見てもらうことより、
一つの目的に集中してもらう
ことを重視します。
そのため、縦長の1ページで構成されることが多く、広告のリンク先やキャンペーンなどにも使われます。
「会社全体を紹介したい」ではなく、
「この商品を売りたい」
「このサービスへの問い合わせを増やしたい」
という場合に向いています。
⑦ 採用サイト
目的:人を採用する
求職者に会社の魅力を伝え、応募につなげるためのサイトです。
募集要項だけではありません。
仕事内容、社員インタビュー、職場の雰囲気、福利厚生、キャリア、会社の考え方など、
「ここで働く自分」を想像できる情報
を伝えることが重要です。
もちろん、コーポレートサイトの中に採用ページを設ける方法もあります。


⑧ ポートフォリオサイト
目的:実績を見せる
デザイナー、カメラマン、WEB制作者などのクリエイターやフリーランスが、自分の作品や実績を紹介するサイトです。
自分から営業しなくても、
「この人に頼みたい」
と思ってもらうことが目的です。
制作物だけでなく、プロフィール、得意分野、仕事の考え方などを掲載することもあります。
企業の「制作実績」「導入事例」なども、広い意味では同じような役割を持っています。


⑨ 会員サイト
目的:会員向けサービスを提供する
ログインした人だけが利用できる情報や機能を提供するサイトです。
例えば、
動画、教材、予約、コミュニティ、購入履歴、契約情報など。
一般には公開しない情報やサービスを提供します。
サブスクリプション型のサービスでは、この会員機能そのものがサービスの中心になる場合もあります。



⑩ ポータルサイト
目的:情報をまとめて案内する
たくさんの情報を集め、利用者が目的の情報を探せるようにするサイトです。
ニュース、天気、検索、ショッピング、不動産、求人など、さまざまなジャンルがあります。
自社のさまざまなサービスへ案内するタイプもあれば、複数の企業やサービスの情報を横断的に紹介するタイプもあります。
1サイト≠1目的
10種類に分けて紹介しましたが、実際のWEBサイトは、こんなにキレイに分類できるわけではありません。
むしろ、
いくつかの目的や役割が組み合わさっていることのほうが普通です。
例えば、とあるBtoBの製造業。
既存のお客様だけで仕事が十分にあり、
「WEBから新規顧客が集まるのは困る」
という会社もあります。
だからといって、ホームページが必要ないとは限りません。
採用活動をしていれば、学生や求職者はまず会社のホームページを見るからです。
そこで必要なのは
「募集要項」と「会社情報」
そうなれば、
コーポレートサイト+採用サイト
という形になります。
ほかにも、
ブランドサイト+ECサイト
コーポレートサイト+オウンドメディア
サービスサイト+LP
など、組み合わせはいくらでもあります。
ただし!
目的を増やしすぎないこと
あれもこれもと詰め込むと、結局、何を伝えたいサイトなのか分からなくなります。
目的は1つでなくても構いません。
でも、理想は1~2個。
多くても3個まで。
実際、よくできたWEBサイトほど、
「誰に、何を伝えて、どうしてほしいのか」
がハッキリしています。
もし
「どうしても目的を増やしたい」
「新たに目的ができた」
というのであれば、その目的にあった別サイトを作るべきです。
訪問者へのメッセージや導線も明確になり、
結果として成果につながりやすくなります。
サイトの目的と、デザインは別
参考サイトを探す際、勘違いしてほしくないのが
目的に合ったカテゴリーしか参考にしてはいけない、ということではありません。
例えば、つくるべきがコーポレートサイトであっても
「このブランドサイトの雰囲気が好き」
「この採用サイトの写真の見せ方が好き」
というのは、まったくOK!
サイトの目的と、デザインは別 だからです。
ただし、あくまで「目的はコーポレートサイト」だと理解したうえで参考にすること。
目的を把握せずに
「こんな感じがイイ」
だけで参考サイトを決めてしまうのはNG!
完成したときに、
「なんかイメージと違う💦」
となりかねません。
参考サイトはなくてもいい
ここまで参考サイトについて書きましたが、別に用意しなくても構いません。
最初に書いたとおり、イメージを共有できるので「あると超ありがたい!」というだけ。
もちろん、全部オマカセ!でもOKです。
ただし、
「そのサイトで何をしたいのか?」
これだけは決めてください。
デザインはオマカセでもいい。
構成もオマカセでもいい。
でも、目的は決めること。
WEBサイト制作は、そこから始まります。






